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車両保険、とりあえず入っていませんか?愛車とフトコロを守る“推しの特約”を解説!

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マイカーの損害をカバーする車両保険。事故等で損害を被った時に修理費用等を賄うことができますが、入っておけばそれだけで安心? 今回は車両保険にセットすれば、いざという時にあなたのフトコロを守る “備えあれば憂いなし!” な「車両新価保険特約」と「車両全損時復旧費用補償特約」をご紹介。ファイナンシャルプランナーの中村賢司さんに解説いただきます。

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コラムサマリ

★この記事は6分で読めます。

  • 「車両新価保険特約」「車両全損時復旧費用補償特約」は、事故により大きな損傷を受けた場合に新車の購入費用や修理費を補償してくれる特約です。
  • どちらの特約も事故や自然災害等で、大切な車が損害を受けた際、大きな自己負担を防ぐことができます。

※このコラムは自動車保険の該当をご説明したものです。詳細は各保険会社のパンフレットをご覧ください。

※文中に記載の保険商品、特約、サービスの名称および内容は保険会社によって異なる場合がございます。

取扱保険会社および保険商品について、ご不明な点等がある場合にはお問い合せください。

※ご契約にあたっては必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には

お問い合せください。

本文

\ はじめに /
車両保険は、自分の車の損害を補償する保険

自動車保険の中でも、自分の車の損害分を補償してくれるのが車両保険。交通事故や自然災害、飛び石、駐車中のいたずらや盗難等により、車の修理や買い替えが必要になった時に保険金が支払われます。車両保険には、名称は保険会社によって異なりますが、カバーできる範囲が広い「一般型」と補償範囲が限定される「エコノミー型」の2タイプがあります。

受け取れる保険金は?

車両保険では、契約時や更新時に車両保険金額というものを設定します。車両保険金額とは、事故等により損害が発生した際に受け取れる保険金の上限額のこと。これは各保険会社が作成した「自動車保険車両標準価格表(車価表)」をもとに、契約する車の初度登録(初度検査)年月、車種、型式、用途等を加味した時価で算出されます。受け取れる保険金の額は、車両保険金額を限度に車が被った損害の度合いによって変わってきます。

●全損の場合→車両保険金額の満額 

●分損の場合→修理費用の実費分のみ

What‘s「全損」(ぜんそん)?

・事故により損傷を受けて修理ができない場合

・修理額が車両保険金額以上になる場合

・盗難(発見されない場合)

車両保険を契約すると、その分保険料が上がりますが、事故等が起きても自己負担少なく修理や買い替えができる点はメリットと言えるでしょう。ただし、車は購入後、時間の経過と共に価値が下がっていくため、車両保険金額は毎年更新の都度低くなっていきます。そのため、事故や損害を被ったタイミングによっては、車両保険のみでは修理費や買い替え費用をカバーできないことも。そこでおすすめなのが、車両保険の特約である「車両新価保険特約」と「車両全損時復旧費用補償特約」です。

「車両新価保険特約」があれば、こんなシーンで安心です!

~Yさんの推しの特約エピソード~

Yさん(28歳・会社員)は、1年半前に300万円で購入した車を大事に大事に乗っていた。そんなYさんの週末のドライブでの出来事。のどかな田園風景に癒され、一瞬ぼんやりとしてしまったが最後。タイヤが側溝にはまり、田んぼに向かってゆっくりと横転。修理可能だと思ったが、車の骨組みが全体的に歪んでいたため、まさかの全損扱いになってしまった!

本人にとってはピカピカの新車だが、購入して1年以上経っているため、受け取れる金額は240万円。同程度のグレードの新車を再び買うのであれば、差額分は自分の懐から出さないといけないが「車両新価保険特約」をセットしていたおかげで、新車価格相当額の300万円が補償されることに。同じ車種の車を買い直すことができて安心したYさんでした。

「車両新価保険特約」とは、事故により車に大きな損害が生じた際に新車の購入費用を補償してくれる特約

エピソードで紹介したように、車両保険で支払われる保険金は、事故に遭った時点での車両の価値が基準になります。車の価値は年を追うごとに減少していくため、万が一の事故で車が大きなダメージを受けた際、車両保険による保険金だけでは同クラスの新車を買い替えることはできません。

「車両新価保険特約」は、2年目以降も新車とみなし、年々下がる時価との差額を補填してくれる特約。車が全損または修理費が新車価格の50パーセント以上となる場合*に、元の車の新車価格相当額を上限に、新しい車の購入費用や修理費用を保険金として受け取ることができます。これによって自分の懐を痛めることなく、再び同クラスの新車を買えるというわけです◎ 新車を買ったばかりの人には、非常に心強い補償内容ではないでしょうか。

*ただし、内外装・外板部品のみの損傷の場合や盗難の場合には補償されません。

いつまでが新車? 特約のセット可能な期間

期間は保険会社によって異なります。初度登録(初度検査)年月の翌月から起算して25か月という会社もあれば、61か月以内という保険会社もあります。

「車両全損時復旧費用補償特約」があれば、こんなシーンで安心です!

~Oさんの推しの特約エピソード~

Oさん(29歳・自営業)は、5年前に200万円で車を購入。これまで車両新価保険特約をつけていたが、よりによって特約が外れた6年目に台風による洪水で、車が水没してしまい、全損の憂き目に遭ってしまった…。避けられない事態だったにもかかわらず、車両への補償は時価に基づいた額にしかならないため、補償額は90万円ぽっきり。

…と思いきや、ディーラーに勧められ「車両全損時復旧費用補償特約」をセットしていたOさん。本来の補償金額90万円に、90万円が上積みされ、ほぼ持ち出しゼロで新車を購入でき、ホッと胸を撫で下ろしたのでありました。

買い替えに必要な費用をカバーする「車両全損時復旧費用補償特約」

「車両全損時復旧費用補償特約」は新車の購入から一定期間が経過し、車両新価保険特約の契約期限を迎えた後に契約できる特約。事故(盗難され、発見されない場合を除く)により損傷を受けて修理できない場合や、修理費が車両保険金額以上となった時に、車両保険金額を上回る補償を受けられます。

気になる補償額は?

保険会社によってさまざまですが、車両保険金額がどのくらいかで2つに分かれます。

車両保険金額が100万円を超える場合の支払限度額…車両保険金額+100万円

車両保険金額が100万円以下の場合の支払限度額…車両保険金額の倍額

まとめ

どちらの特約も事故や自然災害(地震・噴火またはこれらによる津波を除く)等で、大切な車に損害を受けた際、大きな自己負担を防ぐことができる、備えあれば憂いなし!な特約です。ピカピカの新車を購入したばかりの人は「車両新価保険特約」を、車両新価保険特約の契約期限を迎えた人は、愛車の時価額の低下という現実を踏まえ「車両全損時復旧費用補償特約」を検討するといいでしょう。

特約には一定の適用条件があります。ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合は、代理店までお問い合わせください。

この記事の執筆協力

執筆者名

ファイナンシャルプランナー
中村賢司

執筆者プロフィール

ライフプランニングゆめたまご代表。住友生命保険相互会社勤務を経て独立。2008年7月に独立系FP事務所を設立し、ファイナンシャルプランナーとして、個人のコンサルティングを行いながら、テレビ・ラジオ番組への出演、雑誌の執筆などを行う。様々なメディアを通じて、家計管理やライフプランの重要性、投資の啓蒙を説いている。

募集文書管理番号
0108-29A1-B22179-202301
承認番号:B22-200257 承認年月:2023年2月

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